留学生のクレジットカード作り方ガイド|審査なしで作れるカードも紹介

約8分
執筆: NewMe留学 編集部
クレジットカードと財布

なぜアメリカでクレジットカードが必要なのか

アメリカは「クレジットカード社会」です。 カードがないと以下のような不便が生じます:

  • ホテルやレンタカーの予約ができない(デビットカードでは高額デポジット要求)
  • オンラインショッピングが制限される
  • 緊急時の支払い手段がない
  • ポイントやキャッシュバックの恩恵を受けられない
  • 将来のローン審査に必要なクレジットヒストリーが構築できない

クレジットヒストリーとは

「Credit History(クレヒス)」とは、クレジットカードやローンの使用・返済履歴のこと。 アメリカでは車の購入、アパート契約、携帯契約など、 あらゆる場面でクレヒスが審査されます。 留学中から良好なクレヒスを構築することが、将来のアメリカ生活に大きく役立ちます。

留学生がカードを作る3つの方法

方法1: Secured Credit Card(デポジット型クレジットカード)

最もおすすめで確実な方法。デポジット(保証金)を預けることで、審査なしで発行されます。

仕組み:

  • $200〜500のデポジットを銀行に預ける
  • デポジット額がクレジット限度額になる
  • 通常のクレジットカードと同様に使用・返済
  • 6〜12ヶ月の良好な使用履歴で通常カードへアップグレード
  • アップグレード時にデポジットは返金される

おすすめカード:

  • Discover it Secured: キャッシュバック付き、年会費無料
  • Capital One Platinum Secured: $49〜$200のデポジットで開始可能
  • Citi Secured Mastercard: 大手銀行の安心感

方法2: Student Credit Card(学生向けクレジットカード)

一部の銀行は留学生向けのStudent Credit Cardを提供しています。 クレヒスがなくても、学生であることを証明すれば審査に通る可能性があります。

申請条件:

  • フルタイムの学生であること
  • SSN(Social Security Number)またはITIN
  • アメリカの住所
  • 一定の収入(アルバイト等)

おすすめカード:

  • Discover it Student Chrome: 2%ガソリン・レストランキャッシュバック
  • Bank of America Student Cash Rewards: 3%カテゴリーキャッシュバック
  • Journey Student Rewards: Capital One提供、1%キャッシュバック

方法3: International Student Credit Card

一部の銀行が提供する、留学生専用のクレジットカード。 SSNがなくても申請できる場合があります。 ただし、審査が厳しい、または高い年会費がかかることが多いです。

クレジットカード申請の手順

ステップ1: 必要書類を準備

  • パスポート
  • I-20(学生ビザの証明)
  • SSN(取得済みの場合)
  • アメリカの住所証明(銀行ステートメント、光熱費請求書など)
  • 在学証明書
  • 収入証明(アルバイトの給与明細など)

ステップ2: 銀行を選ぶ

自分が口座を持っている銀行から申し込むのが最も簡単です。 主要銀行のクレジットカードオプション:

  • Bank of America: 留学生に比較的寛容
  • Chase: 厳しい審査だがリワードが充実
  • Citi: 国際的な展開、留学生サポートあり
  • Discover: 留学生向けカード、カスタマーサービスが良い
  • Capital One: Secured Cardの選択肢が豊富

ステップ3: オンライン申請

ほとんどの銀行はオンラインで申請可能です。 必要情報を入力し、書類をアップロード。 審査結果は即日〜2週間程度で通知されます。 否認された場合も、その理由が記載された手紙が届くので、 改善点を確認して再申請できます。

ステップ4: カード受取と有効化

承認されると7〜10日でカードが郵送されます。 受け取ったら電話またはオンラインで有効化(Activation)を行います。 PINコード(暗証番号)の設定も忘れずに。

審査に落ちた場合

焦らず、まずSecured Credit Cardから始めましょう。 6ヶ月の良好な使用履歴があれば、通常のカードへのアップグレードや 別のカードへの申請が承認されやすくなります。 短期間に複数申請すると信用スコアに悪影響があるため、 3〜6ヶ月は間隔を空けることが重要です。

クレジットヒストリーを構築するコツ

1. 毎月必ず全額支払う

残高を翌月に繰り越す(リボ払い)と高額な利息がかかります。 必ず期日までに全額支払いましょう。 これが良好なクレヒスを構築する最重要ポイントです。

2. 利用額は限度額の30%以下に抑える

「Credit Utilization(利用率)」は信用スコアに大きく影響します。 例えば限度額が$500なら、月の利用額は$150以下に抑えるのが理想です。

3. 支払い期日を厳守

支払い遅延は信用スコアに最も悪影響を及ぼします。 自動引き落とし(Auto-Pay)を設定して、支払い忘れを防ぎましょう。

4. 定期的に利用する

全く使わないとクレヒスが構築されません。 月に1回は小額でも使用し、しっかり返済することで、 着実にクレジットスコアを向上させられます。

5. 信用スコアを定期的にチェック

Credit Karmaなどの無料サービスで自分のスコアを確認しましょう。 スコアは300〜850の範囲で評価され、 670以上が「Good」、740以上が「Very Good」とされます。

クレジットカード使用時の注意点

詐欺・不正利用に注意

定期的にステートメントを確認し、身に覚えのない請求があればすぐに銀行に連絡。 多くの場合、不正利用の被害は補償されます。 カード情報は他人に教えない、怪しいサイトでは使わないなど、基本的な注意を怠らないようにしましょう。

キャッシング・ATM手数料

クレジットカードでの現金引き出し(Cash Advance)は、 高額な手数料と利息がかかるため避けましょう。 現金が必要な場合はデビットカードを使用するのが賢明です。

為替手数料

海外(日本)での使用時には為替手数料(通常3%)がかかります。 一部のカードは海外利用手数料無料のものもあるので、 頻繁に日本と行き来する場合は確認しましょう。

おすすめクレジットカード比較表

カード名タイプ年会費特典
Discover it SecuredSecured$02%キャッシュバック
Capital One Platinum SecuredSecured$0低デポジット
Discover it Student ChromeStudent$02%ガソリン・レストラン
Bank of America Student CashStudent$03%カテゴリー選択

まとめ:計画的に使ってクレヒスを構築

留学生でもクレジットカードは取得可能です。 Secured Credit Cardから始めれば、ほぼ確実に発行されます。

大切なのは、カードを手に入れることではなく、 責任を持って使用し、良好なクレジットヒストリーを構築すること。 これは将来のアメリカでの生活・キャリアに大きく役立ちます。

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