ダンス留学完全ガイド|NY/LA有名スクール比較と年間費用シミュレーション

20分
執筆: NewMe留学 編集部
ダンス留学完全ガイド|NY/LA有名スクール比較と年間費用シミュレーション

ダンサーとして本場アメリカで技術を磨き、プロのキャリアを築きたいあなたへ。この記事では、ニューヨークとロサンゼルスの有名ダンススクール比較、学生ビザ取得のポイント、年間費用シミュレーション、オーディションからプロへの道筋まで、ダンス留学の全体像を徹底解説します。

NYとLA、どっちが自分向き?

ダンス留学の成功は、都市選びから始まります。ニューヨークとロサンゼルスは、それぞれ異なる強みと文化を持っています。

比較項目ニューヨークロサンゼルス
強いジャンルバレエ、コンテンポラリー
モダン、ミュージカル
ジャズ
ヒップホップ、ストリート
商業ダンス(CM/MV)
ポップ・アーバン
文化・雰囲気舞台芸術の本場
ブロードウェイ文化
厳しく本格的
アーティスティック
エンタメ産業の中心
ハリウッド文化
カジュアル・商業的
チャンス重視
仕事機会ブロードウェイミュージカル
オフブロードウェイ
ダンスカンパニー
舞台公演
MV・CM出演
バックダンサー
テレビ番組
テーマパーク
気候四季がある
冬は寒い(-5〜5℃)
雪が降る
年中温暖
冬も暖かい(10〜20℃)
ほぼ雨なし
生活費高い
家賃$1,500〜$2,500/月
交通費高い
やや安い
家賃$1,200〜$2,000/月
車必須(ガソリン代)
交通手段地下鉄・バス中心
車不要
車必須
運転免許必要
向いている人舞台志向
クラシック・モダン派
厳しい環境で成長したい人
商業志向
ストリート・ヒップホップ派
エンタメ業界を目指す人

💡 どちらを選ぶべき?

  • NYを選ぶ:バレエ、コンテンポラリー、ミュージカルダンサーを目指す人、舞台で活躍したい人
  • LAを選ぶ:ヒップホップ、商業ダンス、MV・CM出演を目指す人、費用を抑えたい人
  • 迷ったら:自分が踊りたいジャンルの有名ダンサーがどちらで活動しているかを調べる

有名校比較:BDC / Millennium / Edge ほか

アメリカを代表するダンススクールを比較します。各校の特徴、受講形態、学費帯を確認して、自分に合った学校を選びましょう。

学校名都市I-20発行強いジャンル受講形態学費帯(年間)
Broadway Dance Center
(BDC)
NY◯ 可能ジャズ、ミュージカル
バレエ、ヒップホップ
コンテンポラリー
プロフェッショナル学期
(週20時間以上)
ドロップイン可
$12,000〜$18,000
Millennium Dance ComplexLA◯ 可能ヒップホップ、ストリート
コマーシャル
アーバン
プロフェッショナルプログラム
(週18時間以上)
ドロップイン可
$10,000〜$15,000
Edge Performing Arts CenterLA◯ 可能ヒップホップ、ジャズ
コンテンポラリー
バレエ
コンサバトリープログラム
(週20時間以上)
$12,000〜$16,000
Alvin Ailey American Dance TheaterNY◯ 可能モダン、コンテンポラリー
アフリカンダンス
バレエ
Certificate Program
(9ヶ月・2年)
$15,000〜$25,000
Steps on BroadwayNY× 不可バレエ、ジャズ
コンテンポラリー
ドロップインのみ
(短期滞在向け)
$20〜$25/クラス
Debbie Reynolds StudioLA× 不可タップ、ジャズ
ミュージカル
ドロップインのみ$18〜$22/クラス

⚠️ 学校選びの重要ポイント

  • I-20発行の有無:学生ビザを取得するには、SEVP認定校でI-20を発行してもらう必要があります
  • 週の受講時間:F-1ビザは週18〜20時間以上の受講が必須。ドロップインのみは不可
  • ESL併用:TOEFL免除で入学できるESLクラス併用プログラムがおすすめ
  • ショーケース:定期的なショーケースやパフォーマンス機会がある学校を選ぶ

学生ビザが取れるプログラムの見分け方

ダンス留学で学生ビザ(F-1)を取得するには、以下の条件を満たす必要があります。

F-1ビザ取得の条件

  1. SEVP認定校であること:学校がSEVP(Student and Exchange Visitor Program)に認定されている
  2. I-20を発行できること:入学許可後、学校がI-20フォームを発行してくれる
  3. フルタイムプログラム:週18〜20時間以上の受講が必要(ドロップインクラスは不可)
  4. プログラム期間:最低6ヶ月以上のコース(12ヶ月推奨)
  5. 資金証明:1年分の学費+生活費($30,000〜$50,000)の預金証明が必要

見分け方のチェックリスト

学校のWebサイトで確認

「International Students」「F-1 Visa」「I-20」のページがあるか

プログラム名を確認

「Professional Program」「Certificate Program」「Conservatory」などフルタイムコース

週の受講時間を確認

週20時間以上のスケジュールが組まれているか

学校に直接問い合わせ

「Can you issue an I-20 for F-1 visa?」と質問する

🚫 ビザが取れないケース

  • ドロップインクラスのみ:Steps on Broadway、Debbie Reynoldsなどは観光ビザ(ESTA)での短期滞在のみ
  • 週の受講時間が少ない:週10時間以下のパートタイムプログラムは不可
  • オンラインクラス:オンラインのみの受講は学生ビザ対象外
  • SEVP未認定校:小規模な個人スタジオは認定されていないことが多い

費用目安:レッスン・住居・生活費

ダンス留学の費用は、都市、学校、滞在形態によって大きく異なります。現実的な費用感を把握しましょう。

費用項目ニューヨークロサンゼルス
学費(年間)$12,000〜$18,000$10,000〜$15,000
家賃(月額)シェアハウス:$1,200〜$1,800
1Bedroom:$2,500〜$3,500
シェアハウス:$1,000〜$1,500
1Bedroom:$2,000〜$3,000
食費(月額)自炊中心:$400〜$600
外食多め:$800〜$1,200
自炊中心:$350〜$500
外食多め:$700〜$1,000
交通費(月額)地下鉄定期:$127
合計:$150〜$200
車必須:$300〜$500
(ガソリン・保険・駐車場)
医療保険(年間)$1,500〜$2,500$1,500〜$2,500
その他(月額)携帯・娯楽・雑費:$200〜$400携帯・娯楽・雑費:$200〜$400
年間合計$35,000〜$50,000$30,000〜$45,000

💰 費用を抑えるコツ

  • シェアハウス:4〜6人でシェアすれば家賃を半額以下に抑えられる
  • 自炊:外食は高額。週末にまとめ買いして自炊すれば食費を70%削減
  • 奨学金:一部の学校は成績優秀者に奨学金を提供(BDC、Aileyなど)
  • アルバイト:キャンパス内バイト(週20時間まで)で月$600〜$1,000稼げる
  • LA選択:NYより10〜15%安く、気候も良い

年間費用シミュレーション

都市、滞在形態、受講強度別に、年間費用をシミュレーションしました。

パターン都市学費家賃
(年間)
生活費
(年間)
合計
節約モデルLA$10,000$12,000
($1,000/月)
$8,000
($667/月)
$30,000
標準モデルLA$12,000$15,600
($1,300/月)
$10,000
($833/月)
$37,600
快適モデルLA$15,000$18,000
($1,500/月)
$12,000
($1,000/月)
$45,000
節約モデルNY$12,000$14,400
($1,200/月)
$9,000
($750/月)
$35,400
標準モデルNY$15,000$18,000
($1,500/月)
$11,000
($917/月)
$44,000
快適モデルNY$18,000$21,600
($1,800/月)
$13,000
($1,083/月)
$52,600

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オーディション/ショーケース/プロへの道筋

ダンス留学の最終目標は、プロのダンサーとして活躍することです。オーディションからデビューまでの道のりを解説します。

プロダンサーへの3つのルート

1. オーディションルート

対象:バックダンサー、ミュージカル、ダンスカンパニー

  • Backstage、Playbillなどのオーディション情報サイトをチェック
  • 学校のコネクションで紹介してもらう(先生経由が最も多い)
  • オープンオーディションに積極的に参加(週に2〜3回ペース)
  • ダンスリール(動画作品集)を準備しておく

2. ショーケースルート

対象:振付師、フリーランスダンサー、独立志向

  • 学校の定期ショーケースで実力をアピール
  • エージェントや振付師が観に来ることが多い
  • SNS(Instagram、TikTok)で動画を発信してフォロワーを増やす
  • 自主制作公演を企画してポートフォリオを作る

3. ネットワークルート

対象:MV・CM出演、スタジオインストラクター

  • 先生やクラスメイトとの人脈を大切にする
  • 業界イベント、パーティー、ワークショップに積極参加
  • ボランティアでダンスイベントをサポート(顔を売る)
  • エージェント登録(Block Agency、MSA Agencyなど)

OPT期間中にやるべきこと

OPT(Optional Practical Training):卒業後12ヶ月間、ダンスの仕事で合法的に働ける期間です。

  • 1〜3ヶ月目:オーディション三昧、エージェント登録、ネットワーキング
  • 4〜6ヶ月目:MV・CM出演、ショーケース出演、振付アシスタント
  • 7〜9ヶ月目:安定した仕事を獲得、リピート案件を増やす
  • 10〜12ヶ月目:H-1Bビザ取得を目指すか、帰国準備を開始

⚠️ 現実的な話

ダンス業界でのH-1Bビザ(就労ビザ)取得は非常に難しいです。多くのダンサーはOPT期間中に実績を積み、帰国後に日本でキャリアを築きます。

  • 帰国後の選択肢:日本のダンススタジオ講師、振付師、タレント活動、エンタメ企業就職
  • アメリカでの実績:「NYで〇〇の公演に出演」「LAで〇〇のMVに出演」は日本で大きな武器になる
  • 長期滞在:学生ビザを更新(別の学校や大学進学)して滞在を延長する人も多い

夜職の接客スキルがダンスで活きるポイント

夜職で培ったスキルは、ダンス業界で驚くほど役立ちます。接客業とダンスは、意外なほど共通点が多いのです。

🎭 ステージパフォーマンス力

接客の「場を盛り上げる」「お客様を楽しませる」スキルは、ダンスのステージパフォーマンスにそのまま活きます。観客を魅了する表現力、アイコンタクト、笑顔は既にあなたの武器です。

💪 体力・持久力

夜勤で培った体力と持久力は、1日8時間のレッスン、週6日の練習にも耐えられる基礎体力になります。ダンサーは体力勝負。あなたは既にその土台があります。

🤝 人間関係構築力

接客で磨いた「初対面でも打ち解ける」「相手のニーズを汲み取る」スキルは、オーディション、ネットワーキング、振付師との関係構築で大きな武器になります。

💰 自己プロデュース力

指名を獲得するための「セルフブランディング」「単価交渉」「リピーター獲得」のスキルは、フリーランスダンサーとして活動する上で不可欠です。あなたは既にその経験があります。

✨ 夜職経験者の成功事例

実際に、夜職からダンス留学を経てプロダンサーになった人は多くいます。接客で培った「魅せる力」「稼ぐ力」「人を惹きつける力」は、ダンス業界でも大きな武器です。

  • Aさん:キャバ嬢→LA留学→MV出演→帰国後にダンススタジオ経営
  • Bさん:ホストクラブ→NY留学→ミュージカル出演→日本でタレント活動
  • Cさん:クラブダンサー→LA留学→振付師→日本でアイドル振付

よくある質問

よくある質問

まとめ:ダンス留学を成功させるポイント

  • 1.

    都市選び:ジャンルと目的に合わせてNYかLAを選ぶ(舞台→NY、商業→LA)

  • 2.

    学校選び:I-20発行可能なSEVP認定校を選ぶ(BDC、Millennium、Edge PA)

  • 3.

    費用計画:年間$30,000〜$50,000を用意。シェアハウス・自炊で節約

  • 4.

    ビザ取得:フルタイムプログラム(週20時間以上)を選び、資金証明を準備

  • 5.

    プロへの道:オーディション、ショーケース、ネットワーキングを並行して進める

  • 6.

    OPT活用:卒業後12ヶ月で実績を積み、帰国後のキャリアに繋げる

  • 7.

    夜職経験を武器に:ステージ力、体力、人脈構築力、自己プロデュース力を活かす

ダンス留学は、費用も時間もかかる大きな挑戦です。しかし、本場アメリカで学ぶことで得られる技術、経験、人脈、自信は、あなたのキャリアを大きく変える財産になります。夜職で培ったスキルを武器に、世界のダンスシーンで活躍する未来を掴みましょう!

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