DS-160の書き方完全ガイド|F-1学生ビザ申請の注意点と失敗回避

約12分
執筆: NewMe留学 編集部
DS-160オンライン申請フォーム

F-1学生ビザ申請に必須のDS-160フォーム。「英語で記入しなければいけない」「入力項目が多い」と不安に感じる方も多いでしょう。この記事では、DS-160の準備から送信まで、画面ごとの入力手順と注意点を徹底解説します。

この記事でわかること

  • DS-160とは何か/いつ提出するのか
  • 記入前に準備すべき書類と情報
  • 画面別の具体的な入力手順
  • よくある失敗例と回避方法
  • 送信後の確認ページの取り扱い方

DS-160とは?

DS-160(Online Nonimmigrant Visa Application)は、アメリカの非移民ビザ申請のためのオンライン申請書です。F-1学生ビザを申請する際にも必須で、以下の情報を英語で入力します:

  • 個人情報(氏名、生年月日、パスポート情報)
  • 住所・連絡先
  • 渡航情報・滞在先
  • 学歴・職歴
  • 家族情報
  • 過去の渡米歴・ビザ歴
  • セキュリティ関連の質問

DS-160提出のタイミング

DS-160は、I-20を取得しSEVIS費用を支払った後に作成・提出します。DS-160提出後にビザ申請料金を支払い、面接予約を行います。

全体の流れについては、F-1ビザ申請の超入門をご覧ください。

DS-160作成前の準備物

スムーズに記入を進めるため、以下の書類と情報を事前に準備しましょう:

必要なもの詳細注意点
パスポート有効期限が6ヶ月以上残っているものパスポート番号、発行日・失効日をメモ
I-20学校から発行された入学許可証SEVIS ID、プログラム開始日を確認
証明写真データ正方形(600×600px)、JPEG、240KB以下背景白、過去6ヶ月以内撮影
学歴情報高校・大学の学校名、住所、卒業年月英語表記で準備
職歴情報勤務先名、住所、職種、期間(過去5年分)学生の場合は「Student」と記載
滞在先住所アメリカでの滞在先(学生寮、ホームステイ等)未定の場合は学校住所でOK
渡航歴過去5回分の渡米記録(入国日・滞在期間)パスポートのスタンプを確認
家族情報両親・配偶者の氏名、生年月日、職業英語表記で準備

💡 準備のコツ

学歴・職歴の英語表記に自信がない場合は、あらかじめWord等で下書きを作成しておくとスムーズです。特に会社名や学校名は正確な英語表記を確認しましょう。

DS-160入力の流れ

DS-160入力画面のステップ

ステップ1:アクセスと開始

  1. CEAC公式サイトにアクセス:https://ceac.state.gov/genniv/
  2. 申請場所(Location)を選択:日本の場合「Japan」→面接予定の都市を選択
  3. 「START AN APPLICATION」をクリック
  4. Application IDが発行される → 必ずメモを取る
  5. セキュリティ質問を選択し、答えを設定 → Application IDと合わせて保管

⚠️ 重要

Application IDとセキュリティ質問の答えは、途中保存から再開する際に必須です。必ずスクリーンショットやメモで保管してください。20日間保存されますが、それを過ぎると最初からやり直しになります。

ステップ2:個人情報(Personal Information)

最初のセクションでは基本情報を入力します:

  • 氏名:パスポート記載通りに入力(姓・名の順序に注意)
  • 旧姓・別名:結婚前の姓、過去に使用した名前があれば記入
  • 性別・生年月日:DD/MM/YYYY形式で入力
  • 出生地:市区町村、都道府県、国を英語で入力
  • 国籍:「Japan」を選択

ステップ3:パスポート情報(Passport Information)

  • パスポート番号
  • パスポートブック番号(該当する場合)
  • 発行国・発行地
  • 発行日・失効日
  • 過去に紛失・盗難の経験があるか(該当する場合は詳細を記入)

ステップ4:渡航情報(Travel Information)

  • 渡航目的:「F-1 Student」を選択
  • 滞在予定期間:I-20に記載されたプログラム期間
  • 入国予定日:プログラム開始日の30日前以降で入力(確定していなくても概算でOK)
  • 滞在先住所:学生寮・ホームステイ・アパートの住所
    (未確定の場合は学校住所を記入)
  • 渡航費用の支払者:Self(自己負担)、Parent(親)、Sponsor(スポンサー)等

ステップ5:同行者情報(Travel Companion)

同行者がいる場合は氏名と続柄を記入。一人で渡航する場合は「No」を選択します。

ステップ6:過去の渡米歴(Previous U.S. Travel)

  • 過去にアメリカに渡航したことがあるか
  • 過去5回分の渡米記録(入国日・滞在期間)
  • 過去にアメリカのビザを取得したことがあるか
  • 過去にビザ申請を却下されたことがあるか

観光での渡米歴も記入

ESTA(ビザ免除プログラム)での渡航も含めて記入してください。パスポートの入国スタンプを確認し、正確な日付を記載しましょう。

ステップ7:住所・連絡先(Address and Phone)

  • 日本の自宅住所(英語表記)
  • 電話番号(国番号+81から始まる形式)
  • メールアドレス
  • SNSアカウント(Facebook、Twitter、Instagram、LinkedIn等)

ステップ8:学歴(Education)

  • 最終学歴(高校卒業、大学在学中等)
  • 学校名・住所・卒業年月
  • 専攻分野(該当する場合)
  • 留学先の学校情報(I-20記載の学校名・住所・SEVIS ID)

ステップ9:職歴(Work/Education/Training)

  • 現在の職業(学生の場合は「Student」)
  • 過去5年間の職歴(会社名・住所・職種)
  • 無職期間がある場合も正直に記入

ステップ10:家族情報(Family)

  • 父親・母親の氏名、生年月日、現在地
  • アメリカに親族がいるか(いる場合は詳細を記入)
  • 配偶者・子供がいる場合はその情報(未婚の場合はNo)

ステップ11:セキュリティ質問(Security and Background)

以下のような質問に「Yes」または「No」で回答します。ほとんどの留学生は全て「No」になります:

  • 伝染病、精神疾患、薬物中毒の経歴があるか
  • 犯罪歴、逮捕歴があるか
  • テロ活動、スパイ活動、虐殺に関与したことがあるか
  • 過去にアメリカから強制退去されたことがあるか
  • 過去に不法滞在やビザ違反をしたことがあるか

正直に回答すること

虚偽の申告は重大な問題になります。該当する項目がある場合は、必ず正直に記入してください。軽微な交通違反などは通常問題になりませんが、不安な場合は専門家に相談しましょう。

ステップ12:写真アップロード(Photo Upload)

証明写真データをアップロードします。規格を満たしていない場合、エラーメッセージが表示されます:

  • サイズ:正方形(600×600ピクセル推奨)
  • 形式:JPEG
  • ファイルサイズ:240KB以下
  • 背景:白または明るい色(無地)
  • 撮影時期:過去6ヶ月以内
  • 表情:正面を向き、両目がはっきり見える状態

ステップ13:確認と署名(Review and Submit)

  1. すべての入力内容を画面で確認(修正が必要な箇所は「Edit」から修正)
  2. 「Sign and Submit Application」をクリック
  3. 電子署名として氏名を入力し、送信をクリック
  4. 確認ページ(Confirmation Page)が表示される → 必ず印刷またはPDF保存
DS-160送信後の流れ

よくある入力ミスと回避方法

❌ 氏名のスペルミス

パスポートと完全に一致させる必要があります。姓名の順序、スペース、ハイフンも含めて正確に入力してください。

❌ 日付の形式ミス

DD/MM/YYYY形式(日/月/年)で入力します。日本の「年/月/日」とは順序が異なるので注意してください。

❌ 住所の英語表記ミス

日本の住所は逆順(番地→町名→市→都道府県)で記入します。例:1-2-3 Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo

❌ セキュリティ質問の答えを忘れる

途中保存から再開する際に必須です。Application IDと一緒に必ずメモを取りましょう。

❌ 写真の規格違反

サイズ、ファイル形式、背景色を事前に確認してください。アップロード前にオンラインツールで規格チェックができます。

送信後:確認ページの取り扱い

DS-160を送信すると、バーコード付きの確認ページ(Confirmation Page)が表示されます。このページには以下の情報が含まれています:

  • Application ID(確認番号)
  • バーコード
  • 申請者の氏名・生年月日
  • 提出日時

✅ 必須の対応

  • 確認ページを印刷(白黒でOK)
  • PDF保存して複数のデバイスに保管
  • 面接時に必ず持参(バーコードが読み取れる状態で)

次のステップ

DS-160送信後は以下を進めます:

  1. ビザ申請料金の支払い($185程度)
  2. 面接予約(DS-160確認番号が必要)
  3. 面接準備(必要書類の確認、想定質問への回答準備)

面接でよく聞かれる質問と回答のコツについては、ビザ面接完全ガイドをご覧ください。

面接時の持参物

DS-160送信後、面接時には以下を持参します:

書類必須/推奨注意点
パスポート(原本)必須有効期限6ヶ月以上
DS-160確認ページ必須バーコード付き、印刷物
I-20(原本)必須学校担当者の署名入り
SEVIS費用領収書必須I-797
証明写真必須5cm×5cm、背景白、6ヶ月以内
面接予約確認書必須印刷物
財政証明書推奨英文残高証明書
成績証明書推奨英文または和文+翻訳
在職証明書推奨社会人の場合

DS-160作成サポートサービス

「英語での記入が不安」「入力ミスが心配」という方のために、NewMe StudyではDS-160の作成サポート・代行サービスを提供しています。

サポート内容

  • 必要書類・情報のチェックリスト提供
  • DS-160作成代行(正確な英語表記)
  • 専門家による内容確認・ダブルチェック
  • 面接準備のアドバイス

詳しくは料金プランをご確認ください。

迷ったら無料で相談できます

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参考リンク

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よくある質問

最終更新日:2025年10月14日

監修:NewMe留学 編集部|アメリカ留学サポート専門チーム。F-1ビザ申請から入学手続き、現地サポートまで一貫して対応。過去500名以上の留学実績。