DS-160の書き方完全ガイド|F-1学生ビザ申請の注意点と失敗回避

F-1学生ビザ申請に必須のDS-160フォーム。「英語で記入しなければいけない」「入力項目が多い」と不安に感じる方も多いでしょう。この記事では、DS-160の準備から送信まで、画面ごとの入力手順と注意点を徹底解説します。
この記事でわかること
- DS-160とは何か/いつ提出するのか
- 記入前に準備すべき書類と情報
- 画面別の具体的な入力手順
- よくある失敗例と回避方法
- 送信後の確認ページの取り扱い方
DS-160とは?
DS-160(Online Nonimmigrant Visa Application)は、アメリカの非移民ビザ申請のためのオンライン申請書です。F-1学生ビザを申請する際にも必須で、以下の情報を英語で入力します:
- 個人情報(氏名、生年月日、パスポート情報)
- 住所・連絡先
- 渡航情報・滞在先
- 学歴・職歴
- 家族情報
- 過去の渡米歴・ビザ歴
- セキュリティ関連の質問
DS-160提出のタイミング
DS-160は、I-20を取得しSEVIS費用を支払った後に作成・提出します。DS-160提出後にビザ申請料金を支払い、面接予約を行います。
全体の流れについては、F-1ビザ申請の超入門をご覧ください。
DS-160作成前の準備物
スムーズに記入を進めるため、以下の書類と情報を事前に準備しましょう:
| 必要なもの | 詳細 | 注意点 |
|---|---|---|
| パスポート | 有効期限が6ヶ月以上残っているもの | パスポート番号、発行日・失効日をメモ |
| I-20 | 学校から発行された入学許可証 | SEVIS ID、プログラム開始日を確認 |
| 証明写真データ | 正方形(600×600px)、JPEG、240KB以下 | 背景白、過去6ヶ月以内撮影 |
| 学歴情報 | 高校・大学の学校名、住所、卒業年月 | 英語表記で準備 |
| 職歴情報 | 勤務先名、住所、職種、期間(過去5年分) | 学生の場合は「Student」と記載 |
| 滞在先住所 | アメリカでの滞在先(学生寮、ホームステイ等) | 未定の場合は学校住所でOK |
| 渡航歴 | 過去5回分の渡米記録(入国日・滞在期間) | パスポートのスタンプを確認 |
| 家族情報 | 両親・配偶者の氏名、生年月日、職業 | 英語表記で準備 |
💡 準備のコツ
学歴・職歴の英語表記に自信がない場合は、あらかじめWord等で下書きを作成しておくとスムーズです。特に会社名や学校名は正確な英語表記を確認しましょう。
DS-160入力の流れ

ステップ1:アクセスと開始
- CEAC公式サイトにアクセス:https://ceac.state.gov/genniv/
- 申請場所(Location)を選択:日本の場合「Japan」→面接予定の都市を選択
- 「START AN APPLICATION」をクリック
- Application IDが発行される → 必ずメモを取る
- セキュリティ質問を選択し、答えを設定 → Application IDと合わせて保管
⚠️ 重要
Application IDとセキュリティ質問の答えは、途中保存から再開する際に必須です。必ずスクリーンショットやメモで保管してください。20日間保存されますが、それを過ぎると最初からやり直しになります。
ステップ2:個人情報(Personal Information)
最初のセクションでは基本情報を入力します:
- 氏名:パスポート記載通りに入力(姓・名の順序に注意)
- 旧姓・別名:結婚前の姓、過去に使用した名前があれば記入
- 性別・生年月日:DD/MM/YYYY形式で入力
- 出生地:市区町村、都道府県、国を英語で入力
- 国籍:「Japan」を選択
ステップ3:パスポート情報(Passport Information)
- パスポート番号
- パスポートブック番号(該当する場合)
- 発行国・発行地
- 発行日・失効日
- 過去に紛失・盗難の経験があるか(該当する場合は詳細を記入)
ステップ4:渡航情報(Travel Information)
- 渡航目的:「F-1 Student」を選択
- 滞在予定期間:I-20に記載されたプログラム期間
- 入国予定日:プログラム開始日の30日前以降で入力(確定していなくても概算でOK)
- 滞在先住所:学生寮・ホームステイ・アパートの住所
(未確定の場合は学校住所を記入) - 渡航費用の支払者:Self(自己負担)、Parent(親)、Sponsor(スポンサー)等
ステップ5:同行者情報(Travel Companion)
同行者がいる場合は氏名と続柄を記入。一人で渡航する場合は「No」を選択します。
ステップ6:過去の渡米歴(Previous U.S. Travel)
- 過去にアメリカに渡航したことがあるか
- 過去5回分の渡米記録(入国日・滞在期間)
- 過去にアメリカのビザを取得したことがあるか
- 過去にビザ申請を却下されたことがあるか
観光での渡米歴も記入
ESTA(ビザ免除プログラム)での渡航も含めて記入してください。パスポートの入国スタンプを確認し、正確な日付を記載しましょう。
ステップ7:住所・連絡先(Address and Phone)
- 日本の自宅住所(英語表記)
- 電話番号(国番号+81から始まる形式)
- メールアドレス
- SNSアカウント(Facebook、Twitter、Instagram、LinkedIn等)
ステップ8:学歴(Education)
- 最終学歴(高校卒業、大学在学中等)
- 学校名・住所・卒業年月
- 専攻分野(該当する場合)
- 留学先の学校情報(I-20記載の学校名・住所・SEVIS ID)
ステップ9:職歴(Work/Education/Training)
- 現在の職業(学生の場合は「Student」)
- 過去5年間の職歴(会社名・住所・職種)
- 無職期間がある場合も正直に記入
ステップ10:家族情報(Family)
- 父親・母親の氏名、生年月日、現在地
- アメリカに親族がいるか(いる場合は詳細を記入)
- 配偶者・子供がいる場合はその情報(未婚の場合はNo)
ステップ11:セキュリティ質問(Security and Background)
以下のような質問に「Yes」または「No」で回答します。ほとんどの留学生は全て「No」になります:
- 伝染病、精神疾患、薬物中毒の経歴があるか
- 犯罪歴、逮捕歴があるか
- テロ活動、スパイ活動、虐殺に関与したことがあるか
- 過去にアメリカから強制退去されたことがあるか
- 過去に不法滞在やビザ違反をしたことがあるか
正直に回答すること
虚偽の申告は重大な問題になります。該当する項目がある場合は、必ず正直に記入してください。軽微な交通違反などは通常問題になりませんが、不安な場合は専門家に相談しましょう。
ステップ12:写真アップロード(Photo Upload)
証明写真データをアップロードします。規格を満たしていない場合、エラーメッセージが表示されます:
- サイズ:正方形(600×600ピクセル推奨)
- 形式:JPEG
- ファイルサイズ:240KB以下
- 背景:白または明るい色(無地)
- 撮影時期:過去6ヶ月以内
- 表情:正面を向き、両目がはっきり見える状態
ステップ13:確認と署名(Review and Submit)
- すべての入力内容を画面で確認(修正が必要な箇所は「Edit」から修正)
- 「Sign and Submit Application」をクリック
- 電子署名として氏名を入力し、送信をクリック
- 確認ページ(Confirmation Page)が表示される → 必ず印刷またはPDF保存

よくある入力ミスと回避方法
❌ 氏名のスペルミス
パスポートと完全に一致させる必要があります。姓名の順序、スペース、ハイフンも含めて正確に入力してください。
❌ 日付の形式ミス
DD/MM/YYYY形式(日/月/年)で入力します。日本の「年/月/日」とは順序が異なるので注意してください。
❌ 住所の英語表記ミス
日本の住所は逆順(番地→町名→市→都道府県)で記入します。例:1-2-3 Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo
❌ セキュリティ質問の答えを忘れる
途中保存から再開する際に必須です。Application IDと一緒に必ずメモを取りましょう。
❌ 写真の規格違反
サイズ、ファイル形式、背景色を事前に確認してください。アップロード前にオンラインツールで規格チェックができます。
送信後:確認ページの取り扱い
DS-160を送信すると、バーコード付きの確認ページ(Confirmation Page)が表示されます。このページには以下の情報が含まれています:
- Application ID(確認番号)
- バーコード
- 申請者の氏名・生年月日
- 提出日時
✅ 必須の対応
- 確認ページを印刷(白黒でOK)
- PDF保存して複数のデバイスに保管
- 面接時に必ず持参(バーコードが読み取れる状態で)
次のステップ
DS-160送信後は以下を進めます:
- ビザ申請料金の支払い($185程度)
- 面接予約(DS-160確認番号が必要)
- 面接準備(必要書類の確認、想定質問への回答準備)
面接でよく聞かれる質問と回答のコツについては、ビザ面接完全ガイドをご覧ください。
面接時の持参物
DS-160送信後、面接時には以下を持参します:
| 書類 | 必須/推奨 | 注意点 |
|---|---|---|
| パスポート(原本) | 必須 | 有効期限6ヶ月以上 |
| DS-160確認ページ | 必須 | バーコード付き、印刷物 |
| I-20(原本) | 必須 | 学校担当者の署名入り |
| SEVIS費用領収書 | 必須 | I-797 |
| 証明写真 | 必須 | 5cm×5cm、背景白、6ヶ月以内 |
| 面接予約確認書 | 必須 | 印刷物 |
| 財政証明書 | 推奨 | 英文残高証明書 |
| 成績証明書 | 推奨 | 英文または和文+翻訳 |
| 在職証明書 | 推奨 | 社会人の場合 |
DS-160作成サポートサービス
「英語での記入が不安」「入力ミスが心配」という方のために、NewMe StudyではDS-160の作成サポート・代行サービスを提供しています。
サポート内容
- 必要書類・情報のチェックリスト提供
- DS-160作成代行(正確な英語表記)
- 専門家による内容確認・ダブルチェック
- 面接準備のアドバイス
詳しくは料金プランをご確認ください。
参考リンク
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よくある質問
最終更新日:2025年10月14日
監修:NewMe留学 編集部|アメリカ留学サポート専門チーム。F-1ビザ申請から入学手続き、現地サポートまで一貫して対応。過去500名以上の留学実績。