DS-160トラブルシューティング集 - 入力ミス・修正・再提出の完全ガイド

DS-160申請では、入力ミスや送信後の修正、申請番号の紛失など、さまざまなトラブルが発生します。本記事では、実際によくあるエラーパターンと、状況別の正しい対処法を詳しく解説します。
DS-160で起きやすいエラー一覧
入力内容の不一致
- パスポート記載との相違:氏名のスペル、生年月日、パスポート番号など
- I-20との不一致:学校名、専攻、入学時期、SEVIS番号
- 住所のフォーマット:日本語→英語変換、番地の順序、都道府県の略称
技術的なエラー
- セッションタイムアウト:20分間操作がないと自動ログアウト
- 写真のアップロード失敗:サイズ、解像度、ファイル形式の問題
- ブラウザの互換性:Internet Explorer以外での不具合
- 特殊文字の入力:全角文字、記号、ハイフンの使用
項目選択のミス
- ビザカテゴリー:F-1とM-1の混同
- 渡航目的:Community Collegeの選択
- YES/NO回答:誤解による誤選択
- 日付フォーマット:MM/DD/YYYYの入力順序
予防策
- • パスポート、I-20、戸籍謄本を手元に準備してから入力開始
- • こまめに「Save」ボタンを押す(5分おき推奨)
- • 入力後、必ず「Review」画面で全項目を確認
- • 送信前にPDFをダウンロードして保存
送信後の修正は可能?パターン別の対処
入力ミスに気づいた直後
面接予約前の場合
対処法:新規作成して再提出
- 1. DS-160サイトで新しいApplication IDを取得
- 2. 最初から正しい内容で再入力
- 3. 新しいConfirmation Page/Barcodeを印刷
- 4. 面接予約時に新しいバーコード番号を使用
※ 古いDS-160は自動的に無効になるため、削除手続きは不要です。
重要な注意点
軽微な誤字(例:Middle Nameのスペル1文字)程度であれば、面接時に口頭で訂正可能な場合もあります。判断に迷う場合は、大使館に事前確認することをおすすめします。
面接予約後・前日/当日
軽微なミスの場合
- • 誤字脱字(1-2文字程度)
- • 住所の細かい表記の違い
- • 電話番号の小さな間違い
対処:面接時に口頭で訂正を伝える
重大なミスの場合
- • パスポート番号の間違い
- • 生年月日の誤り
- • SEVIS番号の不一致
- • 犯罪歴・ビザ拒否歴のYES/NO間違い
対処:面接予約を再スケジュール
- 1. 新しいDS-160を正しく作成・提出
- 2. 予約システムで面接日を変更(同じ申請費用で可能)
- 3. 新しいConfirmation Pageを持参
絶対にしてはいけないこと
- • 間違ったDS-160のまま面接を受ける
- • 面接官に虚偽の説明をする
- • パスポートとDS-160の内容が異なるまま進める
⇒ ビザ拒否や、今後の申請に悪影響を及ぼす可能性があります。
氏名/ローマ字/住所表記の統一ルール
氏名のローマ字表記
基本原則
パスポートの記載と完全一致させる
例:山田 太郎の場合
- • Surname (Family Name): YAMADA
- • Given Name: TARO
- • Middle Name: (空欄)
よくある間違い
| 間違い | 正しい表記 | 理由 |
|---|---|---|
| Oono | ONO | パスポートに「大野」が「ONO」と記載されている場合 |
| Saitou | SAITO | 訓令式ではなくヘボン式を使用 |
| Yamada, Taro | YAMADA / TARO(別欄) | 姓と名は別々の入力欄 |
旧姓・通称名がある場合
「Have you ever used other names?」で「YES」を選択し、旧姓や別名を入力してください。パスポートに併記されている場合は、その表記をそのまま使用します。
住所の英語表記
日本の住所の変換ルール
例:東京都渋谷区代々木1-2-3 サンシャインマンション405号室
Street Address Line 1:
Sunshine Mansion #405, 1-2-3 Yoyogi
Street Address Line 2:
Shibuya-ku
City: Tokyo
State/Province: Tokyo
Postal Zone/ZIP Code: 151-0053
ポイント
- • 建物名・部屋番号を最初に記載
- • 番地は日本語順(1-2-3)でOK
- • 区・郡はLine 2に記入
- • 都道府県はCityとState両方に記入
申請番号・セキュリティ質問を紛失した場合
Application IDを紛失した場合
回復方法
- 1. DS-160サイトのトップページにアクセス
- 2. 「Retrieve an Application」をクリック
- 3. 以下の情報を入力:
- • Surname(姓)
- • Year of Birth(生年)
- • Security Question Answer(セキュリティ質問の答え)
- • 申請した国・地域
- 4. Application IDが表示されます
セキュリティ質問の答えも忘れた場合
残念ながら回復は不可能です。以下の対処が必要です:
- • 新しいDS-160を最初から作成
- • セキュリティ質問は必ずメモを取る
- • 推奨:Application IDとセキュリティ質問をスマホで写真撮影
Confirmation Page(バーコードページ)を紛失
再印刷の手順
- 1. Application IDで申請を取得
- 2. 「Thank You」ページまで進む
- 3. 「Print Application」をクリック
- 4. Confirmation Pageが再表示されるので印刷
面接当日の持参物
- • Confirmation Page(バーコード付き)
- • 面接予約確認書
- • 申請費用の支払い証明(レシート)
※ バーコードが印刷されていない、または不鮮明な場合は面接を受けられません。
再提出・差し替え時の注意(Conf./バーコード)
新しいDS-160を提出した場合の影響
重要な原則
面接では、最新のDS-160 Confirmation Pageを持参する
- • 古いApplication IDは自動的に無効化される
- • ビザ申請費用(SEVIS費用含む)は再利用可能
- • 面接予約は新しいバーコード番号で更新が必要
再提出時のチェックリスト
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| バーコード番号 | 新しいApplication IDの10桁番号 |
| SEVIS番号 | I-20と完全一致しているか |
| 写真 | 6ヶ月以内、規定サイズ、背景白 |
| 面接予約 | 新しいバーコード番号で更新済みか |
| 印刷品質 | バーコードが鮮明に印刷されているか |
面接予約システムでの更新方法
- 1. CGI Federal(ビザ申請予約サイト)にログイン
- 2. 既存の予約を選択
- 3. 「Edit Profile」または「Update DS-160」を選択
- 4. 新しいDS-160バーコード番号を入力
- 5. 保存して確認
注意
面接当日に古いConfirmation Pageを持参すると、システムに登録された番号と一致せず、面接を受けられない可能性があります。必ず最新のバーコードを持参してください。